Secondary School attached to the Faculty of Education, the University of Tokyo

【行事報告】令和5年度入学式

4月7日(金)に、令和5年度入学式を挙行しました。校長,研究科長のあいさつの後,録画で東大総長の挨拶もあり,新入生に期待する言葉をいただきました。在校生代表の歓迎の言葉のあと新入生の言葉では、力強く大きな声で意欲的な学校生活への期待を話してくれました。。78回目の新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。皆様の今後の活躍を期待します。

学校長のことば

新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。保護者の皆様には、心からお慶びを申し上げます。また、ご来賓の皆さま方には、ご多忙中にもかかわらず、本校の入学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。

3年間続いたコロナ禍もようやく一段落つきつつあります。この間、新入生、保護者、ご関係の皆さまの、たゆまないご努力により、様々な制限を克服し、本日無事に入学の日を迎えました。まずはこのことに深く敬意と祝意を表するとともに、教職員一同、心より歓迎いたします。

さて今日は皆さんの未来のお話しをしたいと思います。近年、世界で「長寿化」が急激に進み、先進国では、例えば2007年生まれの2人に1人が100歳を超えて生きるような、いわゆる「人生100年時代」が到来すると言われています。恐らく皆さんにも当てはまると思います。ということは、皆さんの半数あるいはそれ以上の方が22世紀を生きるということになります。ところで、その22世紀ですが、一体どんな世界になっているのでしょうか。

最近話題のAI(人工知能)に「22世紀は一体どんな世界になっているのでしょうか」と質問してみました。「私はAIであるため未来を予測することはできませんが」という前置きに引き続き、テクノロジーの進歩、環境問題への対応、宇宙開発、人口動態の変化、グローバル化と地域主義のバランス、インターネットと情報技術の進化、医療技術の進歩、などに変化が訪れると答えてくれました。皆さんもこれから一人一台のインターネットにつながった端末で学ぶことになりますので、そういった答えはいとも簡単に得られるものと思います。

ただし、2100年ではなく「2050年の未来を予測してください」との質問もしてみましたが、答えは概ね同じでした。そこには、コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻などのパンデミックや国際紛争の現実や、AIが皆さんの将来の職業を脅かす危険性は含まれていないのです。これはある意味当たり前で、現在のAIは、過去から現在までの歴史からは多くを学び、その延長として未来について何かしら見通しを述べますが、AI自身も賢くも告白するように、不確実・複雑で未知なる未来を予測できないのです。そしてそれは、多かれ少なかれ私たち人間でも同じなのかも知れません。

未来が不確実・複雑で予測できないとき、私たちはどう生きて行けば良いでしょうか。一つの解決策として、望ましい未来、そして望ましい22世紀を作ってしまう、「創造する」というのはどうでしょうか。AIに比べ、創造する力については、まだまだ人間も捨てたものではないと信じたいと思います。実際、そのような観点から近年、例えば、2019年に経済協力開発機構OECDから公表された「学びの羅針盤」という報告書でも、未知なる環境の中を自力で歩みを進め、意味のある、また責任意識を伴う方法で進むべき方向を見出すための教育の重要性が謳われています。すなわち、主体的、探究的なアプローチにより「未来社会を創造する」ということです。

このように、主体的・探究的にものごとを考え、さらには他者との協働や情報交換を通して、日本社会と国際社会に貢献できる人材を育成して行く、これは、半世紀に渡る総合学習等の特色のある実践を基盤とした、本校の教育の中核を成しています。是非皆さんには、そういった本校の特色を活かし、これから22世紀に向けた学びへと自ら歩みだしていただきたいと思います。

以上、少々堅いことを申し上げましたがご心配なく。私たちも皆さんの目標達成のために精一杯のお手伝いをしていきますし、何より周りの友達や先生方との「関係の力」そして「協働の力」が本校の大きな特長です。私や先生方も含め皆で気軽に相談しながらお互い成長をして行きたいと思います。

以上、簡単ではありますが、ご挨拶に代えさせていただきます。

PTA会長祝辞

令和5年度新入生の皆様、入学おめでとうございます。

東京大学教育学部附属中等教育学校へようこそ!

今日から皆さんはこの伝統と歴史のある学校の一員です。

本日入学式を迎えるみなさんはどんな目標や将来の夢がありますか?_

東大附属の6年間の中でいろんなことを学ぶうちに夢中になれることがでてくると思います。一生の付き合いになるような友人や、将来につながるような出会いやきっかけが見つかるかもしれません。

皆さんには私達が想像し得ないような大きな可能性をひとりひとりが持っています。

東大附属では授業だけが学びではありません、調べ学習やディスカッション、プレゼンテーションなどのグループワークも活発です。

クライメイトに限らず、異なる学年の生徒や地域の人々など、さまざまな人々と協力しながら自分なりの考えで物事を解決していく、そういった日々の時間の中で自分の得意なことを見つけていくことができます。

その毎日の瞬間を大切にして自信を持って学校生活を過ごしてください。

最後に保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。

私達PTAは生徒たちが安全で楽しい学校生活をおくれるようサポートしていますが、その活動の中で子ども達と共通の話題、共通の感動体験を持ちながら成長を見守って下さい。

思春期になる子ども達との接し方に悩んだときには、抱え込まずに周囲の方々に相談して下さい。

PTAの存在がそういうときの頼りになりますよう心を尽くして参ります。

最後になりましたが、東京大学教育学部付属中等教育学校のますますのご発展と、皆様のご健勝をお祈りいたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。

2023年度東大附属PTA会長  田口紀子