Secondary School attached to the Faculty of Education, the University of Tokyo

【とうふの授業】4年生 歴史総合

社会科・新海先生の歴史総合(4年生)の授業を取材しました。授業では、前時に見た映像の内容について、簡単な解説の後、4人班で議論。議論の合間、新海先生は各班で出た意見を拾いながら、黒板に書き出していきます。

その後、それらを叩き台にクラスで議論が始まります。「壁」というものが持つ意味、異質性と同質性について、陸続きの国と島国での壁の役割の違いなど、鋭い意見が飛び交います。終始、和やかな雰囲気で授業が行われながらも、時折、ハッとさせられるような発言にクラスの集中力が高まっていました。

【担当教員より】
前回の授業では、NHKのドキュメンタリー番組『壁 ー 世界を分断するもの』(映像の世紀 バタフライエフェクト)を視聴しました。今回はその感想や意見を自由に話し合う時間でした。

これまでに、東西冷戦、ベルリンの壁、インド・パキスタン戦争、イスラエル・パレスチナ問題などを学んできたので、生徒たちはそれらの知識を結びつけながら活発に議論していました。もっと前の授業、第二次世界大戦を扱った時のアイデアを用いる生徒もいました。第二次世界大戦の授業では、哲学者ハンナ・アレントの議論を取り上げたのですが、その考えを今回の話に当てはめていました。

歴史総合の授業では、4人班で対話し、その後に全体で議論を深め合うということをよくします。生徒たちの議論によって、教師の私が新たな視点に気づかされることもよくあります。授業が意図せぬ方向に展開することも少なくありません。対話から生まれる、そういった柔軟なライブ感を大切にしています。
【生徒の感想】
今回の授業では、「世界の壁」について学びました。壁とは、人間の心の中にある見えない境界を可視化したものであり、その区別による争いを避け、平和をもたらす役割があると知りました。一方で、その平和は決して永続的なものではなく、壁の存在に頼ろうとする人間の弱さを映し出しているのではないかという意見も出ました。教科書の内容をなぞるだけでなく、クラスで意見を交わし合うことで、自分にはなかった視点に出会うことができました。新海先生の授業では、クラス全体が主体的に参加しており、活気に満ちています。次回の歴史総合の授業も楽しみです!!