Secondary School attached to the Faculty of Education, the University of Tokyo

学校概要

校外宿泊行事

 東大附属の宿泊行事は「日本のルーツを探る」という共通のテーマを掲げ、近世から近現代にかけての日本を振り返りながら、基礎期・充実期・発展期それぞれの1・3・5年で取り組んでいます。(日程はモデルコースで、年度により多少の変更があります。)
1年生【自然歩道・旧道を歩く】
 1年生では、東大附属生の仲間入りをした証としての位置づけとなります。ひとつは仲間同士励まし助け合いながら長い距離を歩ききる「共同」、もう一つはグループでのフィールドワークを通して学んでいく「協働」です。
 5月初旬の学年遠足、そして10月の銀杏祭展示とリンクさせながら、歩くこと・調べること・発表することを組み込んだ行事になっています。
初日
籠原~鳥居峠~奈良井宿 
2日目
馬籠宿~馬籠峠~妻籠宿 南木曾町博物館
3日目
蚕糸博物館 諏訪大社
 
3年生【里山里海体験】
 日本の都市部ではうしなわれつつある、生産と消費が隣り合った暮らし。3年生では、豊かな自然に抱かれて昔ながらの産業が営まれている福井県の若狭湾を訪ね、民宿に分泊しながら宿のお父さんお母さんたちや地域の方々に手ほどきを受けて、農林水産業の仕事を体験します。
初日
漁船クルージング体験・シーカヤック体験
2日目
農業・林業・漁業・伝統食など6グループに分かれ、一日作業体験を行う
3日目
鯛釣り・さばき体験
 
5年生【長崎宿泊研修】
 長崎はさまざまな原点が凝縮された町です。①久しくは中国・朝鮮半島、江戸期には出島を通じた欧州との交易、②海外文化の入口で生じた多様性とキリスト教普及における宗教と民衆との関係、③原爆投下の惨状と平和への願い、現在の高校生を中心とした平和普及活動との交流、④造船、炭鉱といった日本の近代産業を発展させた足跡、⑤雲仙普賢岳噴火後の自然災害と防災に対する取り組みと意識、などです。以上のような観点から生徒たちが自らの探究課題を設定し、実際に見て回ることにより自主的に研修をすすめます。
初日
全体行動
長崎の原爆被害について学ぶ
2日目
コース
別行動
現代と平和
 
戦争をどう語り継ぐのか、高校生が平和について発信できることはなにか
自然との共生
 
火山列島日本で自然と共生するために備えるべきこと、工夫できること
日本の近代化と異文化受容
 
日本の近代化のなかで石炭産業・造船の果たした役割、寒村の民衆とキリスト教
3日目
最終日
班別行動
海外文化の窓口としての長崎に触れる