学校長より

ご挨拶

校長・東京大学大学院教育学研究科比較教育社会学コース 教授 恒吉僚子

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本校は、旧制東京高等学校(7年制)の尋常科を前身として、1948年(昭和23年)に発足しました。その創立以来、65年間にわたって、東京大学と連携しながら中高一貫教育の実践と研究を続けています。 6年間の一貫した教育環境の中で、本校は生徒の皆さんに受験学力に偏ることのない「確かな学力」が身につくよう、ユニークで多彩な取り組みをしています。

前期課程の3年間は中学校のカリキュラムが、後期課程の3年間は高等学校のカリキュラムが適用されますが、中等教育学校としての特色を生かし、6年一貫のカリキュラムで運営することによって、普通の中学校や高等学校ではできない、高校入試の準備に追われることもなく6年間でじっくりと皆さんの学習が深められるような、東大附属ならではの工夫がなされています。

6年間の学習の締めくくりには、5年生から2年間かけて取り組む卒業研究が用意されています。生徒たちはそこで、本校での学習の集大成として、自分自身が選んで設定したテーマにもとづいて、論文を仕上げていくことになります。この卒業研究は、 本校の教育の特色として広く知られており、これまでに多くの優れた成果を生み出してきました。

本校のもうひとつの特色は、生徒の自治と自主性を重んじるという点にあります。生徒会活動や学校行事、部活動、生徒・教師・保護者が一堂に会して話し合う三者協議会、そして日々の授業の中でも、生徒自身が学校や授業の運営に参加し、議論をします。

本年度から、こうした本校の特色をいかして、『「総合的な学習」と教科学習を、「市民性」「探究」「協働」の視点で見直し結びつけ、そこでの「ディープ・アクティブ・ラーニング」を可能にするカリキュラムの開発と、その指導・評価方法の研究』をテーマに文部科学省研究開発校としての四年間が始まります。

本校の教員は、これら本校の伝統となっている教育をさらにより良いものにし、 ひとりひとりの生徒の学びを確かなものにするために、 互いに授業を公開して検討するなど、日々、研究を積み重ねています。 その研究の発表の場となる公開研究会には、毎年、 全国からたくさんの先生方が訪れます。本校の教育は、 東京大学とも連携した研究によって支えられ、 発展しています。